気づいてみれば師走ではないですか。今年こそ年末ジャンボ宝くじを当てなければ(買わなければではない)。一等とは言わないけど、せめて三等くらいが当たれば相当な豪遊ができるな。温泉行ってカニ食って、買いそびれていた「志ん朝DVD全集第二巻」も購入しよう……と、実に情けない使い道を夢想するわたくしですが、みなさんはどうですか? 宝くじ。買ってますか?
江戸時代にも「富」という宝くじがありました。第19回なか仙寄席、桂枝光師匠の今年最後のトリネタは『高津の富』。宝くじの縁起のいいお噺です。
江戸では『宿屋の富』というこの噺は、古今東西多くの名人上手が高座にかけてきたおなじみの噺ですが、より理解が深まるようにちょっと「富」について予習しておきましょう。山本進編『落語ハンドブック第三版』から丸写し。
【突富】
富札(番号を書いた木札)を大きな箱に入れ、がらがらとゆすってかきまわしたのち、目隠しをした突き手が、錐を持って、小さな穴から中の札を突く。これで突いた札の番号が当たり籤となる。小額の富から順々に高額の富の当たり札を突いていく、最後を突き留といって最高額(千両富なら千両)の当たり籤を決めて、突富の興行が終わる。
さて、本日の枝光師匠のネタはもう二つ。おなじみの『桃太郎』とちょっと珍しい『植木屋娘』。ほとんど大阪でしか演じられない上方噺の『植木屋娘』は本日ネタ下ろしで、私も今日初めて聞きます。親ばかの親父が娘の「婚活」にしゃしゃり出る人情噺っぽい噺です。乞うご期待。
ということで、皆様、今年もなか仙寄席ではお世話になりました。足を運んでいただきまして御礼申しあげます。で、鬼が笑うかもしれませんが、来年も懲りずになか仙寄席ならびに桂枝光の落語会にどうぞ足をお運び下さい。
年明けから落語会、目白押しです。1月2日・3日は、シアターZOOでの平成開進亭、九日が第20回なか仙寄席、そして16・17日がシアターZOOでの枝光・竜楽二人会です。来年もどうぞよろしくお願い申しあげます。





