なか仙寄席通信(最新号)第16号

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恵比寿顔 大都に揃う松の内

 あけましておめでとうございます。
 新年になって門松を立てておく日を「松の内」といいますが、関東では元日から7日まで、関西では15日までをいうのだそうです。北海道では7日までだったと思いますが地域や家庭によって違いがあるかもしれません。とりあえず本日は枝光師匠の独演会ですから関西風に松の内の初笑いということで。

 思えば、なか仙寄席が始まったのが2007年の1月27日。今回が第20回目にして記念すべき3周年の会と相成りました。これもひとえに、雨の日も雪の日も、ゴルフ日和の日も釣り日和の日も、ファイターズが勝った日もコンサドーレが負けた日も、なか仙寄席に足をお運びいただき、座布団の隙間を埋めてくださった皆様、とりわけ、公演終了後の飲み会で会場設営を手伝わされた挙げ句飲み放題にもかかわらず節度ある飲み方をしてくださった皆様方のおかげです。「出演者」桂枝光、「主催者」なか仙店長大地則昭になりかわりまして厚く御礼申しあげます。
どうかこれからも節度ある飲み方をよろしくお願いいたします(ってお前に言われたくない、とツッコミを入れたい方はどうぞ存分に)。

 さて本日の演目は仲入り前に『宿替え』ともう一席、そして仲入り後に『口入屋』です。
 上方でいう「宿替え」とは引っ越しのこと。「口入屋」とは人材派遣業、今のハローワークのようなものでしょうか。前者の噺は東京(江戸落語)では『粗忽の釘』、後者は『引っ越しの夢』ともいわれますが、上方落語のタイトルのほうがすっきりしていて私は好きです(「引っ越しの夢」だとまんまだし)。
 どちらもドタバタの落語らしい落語ですが、『口入屋』のほうはかつての商家の様子と今ならありえない「夜這い」という風習がよく分かる爆笑ネタです。底なしの不況といわれて久しいご時世ですが、どうか今日だけはすべてを忘れて大笑いしてお帰りください。

 なお、次回は3月6日(土)、『祝のし』と『住吉駕籠』の予定です。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

なか仙寄席通信第15号

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気づいてみれば師走ではないですか。今年こそ年末ジャンボ宝くじを当てなければ(買わなければではない)。一等とは言わないけど、せめて三等くらいが当たれば相当な豪遊ができるな。温泉行ってカニ食って、買いそびれていた「志ん朝DVD全集第二巻」も購入しよう……と、実に情けない使い道を夢想するわたくしですが、みなさんはどうですか? 宝くじ。買ってますか? 
 江戸時代にも「富」という宝くじがありました。第19回なか仙寄席、桂枝光師匠の今年最後のトリネタは『高津の富』。宝くじの縁起のいいお噺です。
 江戸では『宿屋の富』というこの噺は、古今東西多くの名人上手が高座にかけてきたおなじみの噺ですが、より理解が深まるようにちょっと「富」について予習しておきましょう。山本進編『落語ハンドブック第三版』から丸写し。

【突富】
 富札(番号を書いた木札)を大きな箱に入れ、がらがらとゆすってかきまわしたのち、目隠しをした突き手が、錐を持って、小さな穴から中の札を突く。これで突いた札の番号が当たり籤となる。小額の富から順々に高額の富の当たり札を突いていく、最後を突き留といって最高額(千両富なら千両)の当たり籤を決めて、突富の興行が終わる。

 

 さて、本日の枝光師匠のネタはもう二つ。おなじみの『桃太郎』とちょっと珍しい『植木屋娘』。ほとんど大阪でしか演じられない上方噺の『植木屋娘』は本日ネタ下ろしで、私も今日初めて聞きます。親ばかの親父が娘の「婚活」にしゃしゃり出る人情噺っぽい噺です。乞うご期待。

 ということで、皆様、今年もなか仙寄席ではお世話になりました。足を運んでいただきまして御礼申しあげます。で、鬼が笑うかもしれませんが、来年も懲りずになか仙寄席ならびに桂枝光の落語会にどうぞ足をお運び下さい。
 年明けから落語会、目白押しです。1月2日・3日は、シアターZOOでの平成開進亭、九日が第20回なか仙寄席、そして16・17日がシアターZOOでの枝光・竜楽二人会です。来年もどうぞよろしくお願い申しあげます。